米ウィスコンシン州が1億ドル(約83億円)を、ヘッジファンド「Capula GRV Fund」に投じることを決定した。
米ペンション&インベストメントによると、ウィスコンシン州がアセットアロケーションの一部にヘッジファンド投資をするのは初めてのことになるという。
同州投資委員会によると、州の年金システムに91%、州の年金ファンド「State Investment Fund」に8%、同「Five state trust funds」に1%という資産配分だった。2つのファンドはともに、10年間の平均リターンはそれぞれ2.7%、3.5%となっている。
金融危機、リーマンショック時には痛手を負った機関投資家たちだったが、2009、10年にはヘッジファンドが好パフォーマンスをあげていたことから、運用の一部をヘッジファンドに切り替えることにしたと見られる。
今後は。こうした運用パフォーマンスを重視していく自治体が出てくる可能性がある。
ウィスコンシン州はマディソンが州都、ミルウォーキーなどの都市がある中部の州。農業が主な産業だが、人口は増加し続けている。キッコーマンの工場もある。