「世界で最も家賃が高い都市」はまた東京、円高影響

 国際人材調査会社「ECAインターナショナル(ECA International)」が、2010年の「世界で最も家賃が高い都市ランキング」を発表した。1位は前年と同じく東京で、80平米・ベッドルーム2室のアパートメントの月額家賃の平均は4352ドル(約36万円)だった。

 東京の平均賃料は7%下落したが、円高の影響で前年より高騰した。2位はモスクワで平均賃料は3500ドル、3位の香港は2830ドルだった。上位5都市のうち、アジアは東京、香港、シンガポールと3都市も入り、香港は前年の9位から3位に大幅にランクアップした。

 平均賃料は世界全体では1%下落したが、アジアに限れば前年より7%上昇し、特に香港は22%、シンガポールは15%上昇した。2008年は金融危機の影響で大幅に賃料がダウンしたものの、景気回復に伴って、昨年はアジアの多くの都市でリバウンドしたという。

 同ランキングは、海外駐在員の平均的な住居である80平米・ベッドルーム2室のアパートメントの賃料を、都市ごとに調査したもの。

【最も家賃が高い都市2010 TOP10】
1位:東京、日本(1)
2位:モスクワ、ロシア(4)
3位:香港(9)
4位:ロンドン、イギリス(5)
5位:シンガポール(6)
6位:カラカス、ベネズエラ(2)
7位:アブダビ、アラブ首長国連邦(3)
8位:ボゴタ、コロンビア(8)
9位:サンフランシスコ、アメリカ(13)
10位:ジュネーヴ、スイス(14)
※括弧内は2009年の順位

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