電通は23日、2010年の日本国内の総広告費、同1.3％減の5兆8427億円で3年連続の前年割れとなった、と発表した。だが、バンクーバー五輪、サッカーＷ杯、エコポイントなどの影響でテレビ広告費は6年ぶりのプラスとなった。
媒体別で見ると、テレビ1.1％増、新聞5.1％減、雑誌9.9％減、ラジオ5.2％減、インターネット9.6％増となった。マスコミ4媒体全体では、1.9％減で6年連続のマイナスとなった。
業種では、「情報・通信」（インターネットサイト関連が大幅に増加）、「ファッション・アクセサリー」（婦人服、ジーンズ、紳士服などが増加）、「化粧品・トイレタリー」（ヘアケア、メイクアップ化粧品などが増加）など21業種中8業種が前年を上回った。
その一方で、「官公庁・団体」（衆院選関連出稿の反動）、「趣味・スポーツ用品」（ゲームソフトなどが減少）など13業種が減少し、市場のパイの動向が現れている。
