IMFに日本国債格下げを突っ込まれる

 国際通貨基金(IMF)は23日、世界経済の見通しと政策課題についての報告書を発表し、日本については「年末の第3四半期には徐々に景気回復する」としながらも、「財政赤字の削減がGDPの1%分でしかない」と否定的な見方を示した。

 この報告書は、このたびパリで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に提出した資料。世界経済は回復にあると全体的な見解を示しつつも、日本と米国については少々、見方が違うようだ。

 足元の景気動向の予想については「日本は第3四半期の後にはおそらく輸出を中心に回復を示しています、民需も徐々に回復すると予想される」としている。

 ただし、「中長期で見ると、ダウンサイズリスクが存在する」と予測。その上で「2012年のGDP比では、財政赤字の削減が1%しか見こまれておらず、日本国債は格下げ(S&P)された」と報告している。

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