日経「経営者が選ぶ有望銘柄ランキング」の正しい買い方

 日本の株式市場は勢いを取り戻しつつあるが、日経新聞の毎年恒例となった「経営者が選ぶ有望銘柄ランキング」をここまでの時点で検証してみたい。これは有名企業の社長が、年初に推奨銘柄を聞きランキングにするという企画だが、1位に推された企業は5連敗中というジンクスがある。

 2005年はランキングに推された銘柄はほぼ上がった。それは相場全体に力があり強かった
からだ。しかし、1位の銘柄は2006年から2010年まで全敗だ。トヨタ(06、07)、コマツ(08)、信越化学工業(09、10)で、年末の株価が年初の株価よりも上がっていない。

 では、今年はどうか。2011年の順位は次のようなものだった。
1コマツ
2三菱商事
3信越化学工業
4住友商事
5東芝
6三菱東京UFJFG
7ファナック
8日産
9ホンダ
10伊藤忠商事

 コマツは3年ぶりの1位。ちょっと怪しいが、あくまでも経営者としての判断であって、株価予想は無理。株価の上げ下げだけを見ると、役に立たない企画となる。

 しかし、常連でもない企業が突然ランクインしてきたら要注意だ。例えば2010年に7位に入ってきたユニ・チャームは上昇している。

 今年の場合で言うと、少し出遅れ気味な住友商事、三菱東京UFJFGあたりを狙ってみるのもいいかもしれない。

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