ヴェルサイユ宮殿にトップシェフ60人招き晩餐会開催

 世界60ヵ国の最上質のホテルとレストランが加盟する会員組織「ルレ・エ・シャトー」が、フランス・ガストロノミーがユネスコ人類無形文化遺産に登録されたことを記念し、4月6日に仏ヴェルサイユ宮殿で晩餐会を開催すると発表した。

 同晩餐会は、ルレ・エ・シャトーと仏レストラングループ「グラン・ターブル・デュ・モンド」が共催するイベントで、世界のトップシェフ60名と一般顧客650名が参加する。日本からは、1991年より同組織に加盟した「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ三國清三氏と、2011年に加盟した「神戸北野ホテル」の総支配人兼総料理長、山口浩氏が参加する。

 このほか、「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー」のパトリック・ベルトロン氏、「オーベルジュ・ド・リル」のマルク・エーベルラン氏、「メゾン・トロワグロ」のミシェル・トロワグロ氏、「エノテーカ・ピンキオーリ」のアニー・フェオルド氏など著名シェフが集う。

 晩餐会に参加できる対象者は、同組織のメンバーズクラブ「Club5C」に登録している顧客のほか、加盟ホテル・レストランから招待を受けた個人客、同晩餐会の10名分の席を購入した企業に限られる。会場となるヴェルサイユ宮殿では、鏡の間のほか、特別展「荘厳なる王座」を貸切りにした見学ツアーも同時に実施する。

 「フランス・ガストロノミー」は、フランスの文化と料理の関係を考察することで、美食学や美食術とも言われ、料理を中心として様々な文化的要素で構成される。ルレ・エ・シャトーは2006年より、フランス・ガストロノミーをユネスコの人類無形文化遺産として登録するための活動を展開してきた。同晩餐会の収益はMFPCA(フランス食文化遺産使節団)に寄付される。


「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ、三國清三氏

「神戸北野ホテル」総支配人兼総料理長、山口浩氏

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