経費の水増しが思い浮かんだ
売れっ子タレントを出すまでの苦労は測り知れず「ツラいことの方が大半だけど、この日(売れる日)を夢見てみんな何年もずっと我慢して仕事をしています」という。
必死で歯を食いしばって、自社のタレントを売り出すために我慢に我慢を重ねてきたのだ。その結果として、得た大切なお金。経費の水増しなどが思い浮かんだというが、 「そんなことしなくて良かったと思います」と、社長は振り返った。
現在も、順調に事業を続けることができている社長。やはり世の中、「正直者に福が来る」ようになっているのだ。
◇ ◇ ◇
国税庁
ある税理士は「急に大金を掴んだ人の所得隠しのやり方は本当に幼稚で、子供だましです」と軽く一蹴した。
成功に至るまでの苦労の道のりは認めるが、この美容研究家も、急に大金を手にして、金が惜しくなったとしか思えない。しかも、「大金を握って気が大きくなったのかもしれない」と、前出の税理士。だが、“年季の入っていない”工作など、簡単にバレてしまうのだ。
査察を受けた経験者は「あんなに恐い目に遭ったのは初めてでした」と回想する。午前9時すぎに査察が入り、途中から東京国税局で取り調べとなり終わったのは翌日の午前1時まで、事情を聞かれたという。経験者に言わせると「二度と、そんな目に遭いたくない」と話す。
今度は、誰がアゲられるのだろうか?