早稲田大が逮捕の予備校生を無効に

 試験問題を時間中にインターネットの質問箱「ヤフー知恵袋」に流出させたとして予備校生(19)が逮捕された件で、早稲田大学は4日、この予備校生が受けた文化構想学部の試験の結果をすべて無効にすると発表した。

 早大は、文化構想学部で「インターネットを用いた不正行為がありました」として発表。2月28日に調査委員会を設置して、分析を行った結果、投稿された英語文の回答と酷似した内容の答案を1枚発見したという。

 この結果に基づいて「その答案を作成した受験生を不正行為者と断定し、あらかじめ定められた入学試験要項に従って、その受験生の2011年度早稲田大学入学試験の結果をすべて無効とした」という処分を決定した。

 経緯については、2月12日に、文化構想学部一般入試・センター試験利用入試が行われ、1時限目(10時~11時半)の英語の試験開始68分後(11時8分)に、英語の要約問題を、「aicezuki」名義で「ヤフー知恵袋」に投稿されていた。

 また、その4分後(11時12分)に、英文の回答が投稿された。早大は2月27日朝の報道でこの事実を知ったという。

 早大は「当学としましては、今回の行為が大学入試の実施に関して重大な課題を突き付けるものと考えており、今後このような事態が二度と発生しないよう、試験実施方法に関して十分な検討を行ってまいります」とした。

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