AKB48メンバー年収ランキング

芸能界ではまだ「若手」扱い


出発点となったAKB48劇場
 すでに、ご存じの読者の方もいるだろうが、関係者によると、AKBの収益分配構造は、グループ全体の仕事はまずは「AKS」へ、そこからそれぞれの事務所へと行くために二重に差し引かれた額がメンバー個々に入る。ただし、ソロの仕事はAKSを介さないために、いかにソロの仕事を増やすことができるかどうかが増収へのカギとなる。

 前田敦子さんのギャラは「(TV番組)1本で数十万円レベル(50~90万円)ではないか」(中堅プロ関係者)と、推測される。前田さんは、ライブ、イベントなどグループの仕事はもちろん、ソロのでもNHK大河ドラマ「龍馬伝」、日テレ系連ドラ「Q10」などがあり、多忙を極めた。

 そのためか、前田さんは昨年のじゃんけん選抜、さらに今年2月の握手会でダウン。「移動中、会場入りしてからの空き時間も細切れの仕事が入る」と関係者。息をつく暇もない過密スケジュールで最近はブログの更新さえままならない。それほど働いても、2000万円という年収を皆さんは高いのと思うか安いと思うか? いくら売れっ子でも、芸能界においてはまだ“若手”扱いなのだ。

 「拘束時間も短い上に年間契約というまとまったお金が入る、テレビCMが最も割のいい仕事です。我々の仕事というのは、タレントをいかにそのレベルまでに早く育てるかどうかなんです」と中堅プロ幹部。そこまで育てるのは事務所の手腕にもよる。

 前田さんは、昨年11月の東京スポーツのインタビューに、現在の人気ぶりを聞かれて「こんなブームは続かない。1年後かな、2年後かな」と実に、冷静に受け止めている。今は、ただ毎日を必死で駆け抜けているのだ。

 AKBに入って「毎日に夢があるきがします」(元文のママ)と、じゃんけん選抜時に答えた前田さん。夢の中を走り続け、そしてファンにも夢や希望を与えるAKBメンバーに、お金の話などただの野暮な詮索なのかもしれない。
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