DeNAとグリーのバブルは年内いっぱいか?

 ソーシャルゲーム市場は「バブっている」と投資家の間からはよく言われる。だが、それはいつなのか。「今年あたりだろう」という声も聞かれ始めている。

 まずソーシャルゲーム市場の代表格と言えば、ディー・エヌ・エーとグリーの2社。ディー社の決算も好調で株価は年初来高値を更新し、グリーも好調に見える。

 ただし会員は、ほぼ取りつくしたかに見える。ディー・エヌ・エー、グリーともに2000万人を超えた。ユーザーは若年層が中心だが、最近は主婦やパチスロファンまで取りこんで層は拡大するだけしつくしたという感がある。さらに、国内では未成年が事件に巻き込まれた例も少なくない。

 両社は海外展開に動き出した。ゲームは言葉の壁を超える強さはあるものの、実は市場規模は大きくない。

 2011年の米国のソーシャルゲームの市場規模は推計10億3000万ドル(約848億円)だ(イーマーケター調べ)。これは、日本国内の市場規模予測1171億円(矢野経済研究所)よりも小さいもの。

 最も、自ら切り拓いて拡大させていけばいいのだが…。成否を分けるカギを握っている。

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