11日の地震発生は株式市場にも激震が走っており、発生時刻が取引時間中だったために、直後に売りが殺到し、日経平均株価は一気に100円近く下げた。前日比179.95円安の1万254.43円で取引を終えたが、週明けからも展開に青ざめる投資家たちもいることだろう。
「連休中、連休前は気をつけろ」とはデイトレーダーの間ではよく言われる。決済しておかないと傷口が無現に拡がるからだ。今回は、金曜日のザラ場が引けようかという直前に起きた大地震。市場は即座に反応し、それは海外の先物にまで影響をすでに与えている。
シカゴの日経平均先物は、一時9895円まで下げ、昨年12月以来の1万円割れとなった。結局、終値でも9975円だった。
東北地方の福田組などの建設関連、防災関連の不動テトラなどの株価は上昇したが、電力などのインフラをはじめ多くの業種が週明けから下値を模索する展開が予想される。
一方で安全資産である金に買いは集まり、週末11日のニューヨーク商品取引所の金先物市場は反発し、4月厳月物は前日終値比9.30ドル高の1オンス=1421.80ドルとなっている。