東日本を襲った大震災は、中国でも連日大きく報道されている。テレビや新聞だけでなく、ネット上でもその様子を知ることができ、国民の関心を集めている。
「インターネットのおかげで、我々は人がこのように災害と向き合えるのかということを知った。大声で叫ぶのではなく冷静な指示があり、人々は騒ぐことなく、ただ秩序に従う。だれも興奮しないでただ黙々と行動する。“大事に面して落ち着く”とはまさにこういうことをいうのだ」
ある中国メディアは、日本の被災地の状況を驚きの目を持ってこのように紹介した。
また地震後の計画停電で通勤列車が止まっても、数百万人の“通勤族”が静かにきちんと列を成してならんでいたこと、信号機などが機能しなくても、罵声など聞こえず交通ルールが守られていたことなどを上げ、このような日本人の姿を「まるで巨大無声映画」をみているようだと表現。100人以上が避難場所に集まったが、だれも公共場所でタバコを吸う人はいなかった。係員が走って毛布やお湯、お菓子などを配り、ラジオなどが貸し出される。すべての男性が女性を助けていた。など被災地や東京の様子が紹介された。
記事では、日本は第二次世界大戦以来の危機に瀕しているが、こうした国民性である限り日本は沈没しないとエールを送っていた。