シー・シェパード代表が「津波は天罰」と発言

 反捕鯨活動などを行う団体「シーシェパード」の代表、ポール・ワトソン氏が、日本の東日本大震災は「天罰である」と発言している。イルカの調査で岩手県を訪れたメンバーが被災したものの日本人被災者に助けられていた同団体。まさに、恩を仇で返すかのような発言は、大きな波紋を呼ぶことになりそうだ。

 ワトソン氏は、フェースブック上で先週末に「Tsunami」というタイトルで次のように書き込んでいる。

Neptune’s voice rolled like thunder thru the sky
Angrily he smote the deep seabed floor
From the shore echoed mankind’s mournful cry
……The sea rose up and struck fast for the shore

From out of the East with the rising sun
The seas fearful wrath burst upon the land
With little time to prepare or to run
Against a power no human can stand

 つまり、ネプチューン(海の神)が怒り、人間の力ではどうすることもできないほどの津波が引き起こされたということをポエムとして書いているのだが、その対象が日本だということは明白だ。

 環境団体グリーンピースを脱退し1977年にシーシェパードを設立したワトソン氏。その後は特に日本に対して、執拗に過激な攻撃を繰り返してきた。

 11日には船長スコット・ウエスト氏らの一団が岩手県・大槌町でイルカの調査をしているところに津波に直面した。だが、そこでに日本人被災者から食糧を分け与えられ、さらには、宿地までの車まで手配してくれるなどしたことで、ウエスト氏は日本人の親切心に感心していた。

 ワトソン代表の真意は、このポエムの文面だけではわからないが日本への好意的な感情は見えてこないことだけは確かなようだ。


ポール・ワトソン氏のフェースブックより

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