ドイツのベルリン動物園は22日、急死した人気者、雄のシロクマのクヌート(Knut)の解剖の結果、脳に異常が発見されたと発表した。
クヌートは世界中にファンを持つシロクマで、19日に池の中で亡くなっているところを発見された。4歳だった。ライプニッツ研究所が解剖し死因を調べていたところ、脳に顕著な異常が発見されたという。また、他の臓器には異常は見られず正常だったという。
同研究所は今後も調査を続け、数日内に結論を出すとしている。
地元紙の報道では、クヌートは雌3頭と同じ飼育場所に昨年の秋から移り、いじめを受けたという。そのストレスが原因ではないか、とも言われている。
ベルリン動物園は上場企業で、水族館入場権付きの同社株は2000ユーロ(約32万円)近辺だったが、クヌートのドキュメンタリー映画が公開されると、株価は急騰し2倍以上になったこともあるほど。
クヌート(生後3カ月)