被災地出身の在米留学生に緊急奨学金40万円

 米国際教育研究所(IIE)は23日、東日本大震災で家族などが被災し、仕送りを受けられなくなった在米日本人留学生を対象に、最高5000ドル(約40万円)の奨学金を緊急支給すると発表した。

 IIEは震災によって、授業料を払えないなど経済的困難に直面した学生のため、2011年度春学期から、無償の奨学金を1人5000ドルを上限に支給する。支給対象となるのは、震災によって最も被害がひどかった地域出身で、今年1月1日時点で米国の大学に在籍する学生。応募には各大学の留学生担当者の推薦が必要で、応募締め切りは2011年4月4日。

 IIEのアラン・グッドマンCEOは「私たちの目的は、学生たちの悩みとなる財政的負担を軽減することです。彼らが母国に戻った時に、米国で学んだ技術と知識で母国の再建を手助けできるよう、米国での研究を完遂してもらいたい」とコメントしている。

 2010年の調査によると、米国の大学で学ぶ日本人留学生は約2万5000人で、その52%は学部生。米国際教育研究所(IIE)は1919年に創設された、国際教育交流を推進する非営利機関。

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