服装の乱れで21人を作為的に不合格(都立蒲田高)

 東京都教育委員会は25日、都立蒲田高校(大田区)が、2007年度、08年度の入学試験で、合格ラインに達していた受験生21人を不合格にしていたと発表した。態度や外見などに問題があるとされる受験生の成績を作為的に操作したという。

 都教委の調査によると、昨年3月に匿名の電話、同4月には匿名のFAXが都教委に寄せられ、調査を行っていた。

 当時の校長の指示で服装、ピアス、態度などに問題のある生徒の成績を改ざん。しかし、合否判定の基準にはこれらの要素はない。さらに、本来なら不合格の9人に作為的に加点し合格にした
という。都教委は、事態を重く見て、当時の校長を25日付で懲戒免職とした。

 都教委は「都立蒲田高校に入学することができなかった元受検生の皆様に、心からお詫び申し上げます。そして、都立高校への進学を希望している皆様や保護者並びに都民の皆様の都立高校入学者選抜に対する信頼を著しく損なったことに対し深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

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