東電の清水社長が入院、勝俣会長が陣頭指揮

 東京電力は30日、清水正孝社長が入院したことを発表した。緊急事態の収拾がつかないままでトップ不在に立たされた同社。今後は、新潟中越沖地震の際に社長として指揮を執った勝俣恒久会長が矢面に立つことになるという。

 東電株は5営業日連続で下げ、この日もストップ高。市場からも見放され、前日の29日には今後の賠償の問題から国有化案が出たことまで報道された。案が出ているという報道ながらも、それについてコメントまで発表するというピリピリした雰囲気がうかがえる。

 清水社長は13日の会見を最後に、公の場には姿を見せていない。米紙ワシントンポストからも「雲隠れ」と報道されたが、これで本当に無期限の雲隠れとなってしまう。

 そこで代わりに、指揮を執る勝俣会長だが、2007年の新潟中越沖地震の際の記者会見では、自身の責任を聞かれ、「えーと、どういう事の責任ですか?」と空気の読めない発言をしてしまった。

 30日の会見で久々に非常時に登場するが、日本国民ならず、世界が注目している。

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