AKB48の5億円の意味
AKB48の募金明細(公式ブログより)
「誰とは言いませんが怪しそうな匂いがする寄付もあります。でも、自分たちも5億円を寄付することで、これは『わたしたちもこれだけ出しましたから』という安心感につながる意味でも上手なやり方だと思います」と前出の芸能プロ幹部。
ここで税金の控除の話をするつもりはないが、プロジェクトが“ガチ”であるということを、身を持って示したのだ。この頃から、ジャニーズ、ホリプロなど大手も表だって行動を発表するようになった。
また、キャスターの久米宏さんのように2億円を寄付したり、個人で活動する人たちも出てきた。さらには、ギャラを巡って事務所と揉めていた、韓国の少女グループKARAのク・ハラさんが個人的に1億ウォン(約720万円)を寄付。どこにそんなお金があるのか、と邪推したくなるが、ありがたい限りだ。
ある元タレントは「タレントが何かやると『売名行為』というのはよく言われることですが、ぶっちゃけ、売れている有名なタレントでなければ大金は出せないし、また、寄付金を募った場合でも集まりっこありません」と話す。
チャリティーでは実績のあるジャニーズが全員集結する募金活動の開催、そしてSMAPの4億円寄付を発表した。レディー・ガガさんが速効型なら、ジャニーズのようにじっくりと練った企画も、当然「アリ」だろう。
前出の芸能プロ幹部は「事務所がノウハウを持っているかどうか。こういう言い方は不謹慎ですが、“準備しておくこと”も大切かもしれません」という。何事も備えあれば憂いなし、ということか。