「筆談ホステス」早乙女由香さんがアプリ開発

アプリに由香さん自ら出演


スタッフとアプリ制作の打ち合わせ を行う早乙女由香さん(左)
 アプリは現在開発中だが、言葉を打ち込めば、由香さんが再現する動画が流れるというもの。アイフォーンの特性を活用し、街中など場所を問わず、動画を再生できるという点で優れている。言うならば、どこでも翻訳機のように使うことが可能ということだ。

 「これは指文字入門書というふうな、わかりやすくシンプルなアプリになれば」

 由香さん自身は、アイフォーンは使っていない。また、あまり機械類に明るい方でもない。だが、障害を持つ身として社会に貢献できるということがうれしかった。開発元のモバイルメディア会社メディアワークスの松本光司取締役は「社会的な意義のある事業」と話す。


 「たくさんの方々に見て頂きたいですし、これで、健常者と障害者の距離が少しでも縮まってくれたり、耳が聞こえない人がこのアプリを見て指文字を覚えていただけるとうれしいです」

 母として子供を育て、筆談ホステスとして働き納税し、さらにその次のステップとして、指文字の普及を通して社会貢献する。銀座の門をたたいて1年、わずかの間に、一回り人間として大きく成長しようとしている。

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