宇宙の次は深海!R・ブランソン氏が5大洋の海溝探検に挑戦

 英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は5日、世界最深のマリアナ海溝を含む世界5大洋の海溝を、1人乗りの潜水艦で探検する計画を進めていることを発表した。探検の結果判明した海底地図は、米グーグルが提供する「グーグルアース」に反映されるという。米ロサンゼルスタイム紙などが報じた。

 ブランソン氏が挑戦する5大洋の海溝とは、 世界最深1万920メートルを記録する太平洋のマリアナ海溝、大西洋のプエルトリコ海溝、インド洋のディアマンティーナ海溝、南極海の南サンドウィッチ海溝、北極海のモロイ・ディープ。最初の航海は今年後半に予定されているマリアナ海溝で、残りの4つは2年以内に制覇する予定。潜水艦のパイロットはブランソン氏ではないが、同氏はプエルトリコ海溝の探検の際は、少なくとも一度は自身で潜水艦を操縦したいと語っている。

 5日に公開された潜水艦は全長18フィートの1人乗りで、建造費用は1700万ドル(約14億4000万円)。一回に約10キロ潜航でき、24時間海中に滞在することができる。ブランソン氏は多くの人が一度に深海探検ができるよう、もっと大きな潜水艦を建造することも計画しているという。

 この海溝探検で明らかになった海底地図は、米グーグルが提供するバーチャル地球儀ソフト「グーグルアース」に反映される予定。ブランソン氏率いる英ヴァージン・ギャラクティックは世界初となる商業用宇宙船を2012年より運行予定だが、同氏の野望は宇宙に止まらず、今度は深海調査に本格的に乗り出すようだ。


リチャード・ブランソン氏(左)が公開した潜水艦

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