ヴェルサイユ宮殿で大晩餐会開催、収益の一部を日本へ寄付

 世界60ヵ国の最上質のホテルとレストランが加盟する会員組織「ルレ・エ・シャトー」が、フランス・ガストロノミーのユネスコ人類無形文化遺産への登録を記念して、ヴェルサイユ宮殿で晩餐会を開催した。著名シェフ60人が参加したイベントで、収益の一部は東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄付される。

 晩餐会が開催されたのは、パリのヴェルサイユ宮殿の「戦闘の間」。サルコジ仏大統領が後援する晩餐会で、料理界やホテル業界の重鎮、政治家、芸術家たちが一堂に会した。

 料理は、同組織加盟レストランを中心に、世界中から国際的に活躍するシェフ60人が集結して用意。シャラン産カモ、ブルターニュ産オマールエビ、ポール・アン・ベッサンのホタテ、アキテーヌ産キャビアなどをもとに、各シェフが一皿ずつ料理を担当して腕を振るった。日本からは、「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフである三國清三氏と、「神戸北野ホテル」の総支配人兼総料理長の山口浩氏が参加した。

 ルレ・エ・シャトーによると、同イベントの利益はMFPCA(フランス食文化遺産使節団)に寄付され、フランス料理文化の総合センターとして設立が計画されるシテ・ド・ラ・ガストロノミー設立のために充てられる。また収益の一部は、東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄付されるという。


戦闘の間

特設厨房での準備

エリゼ宮(大統領府)での記念撮影

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