中国・高級管理職でも年収差は1000倍

 上海・深セン市場に上場している企業の2010年の年度報告が発表された。この報告の中で発表される高級管理職の年収は注目点の一つだが、企業間の差が1000倍になることが明らかになった。最高で987万元(約1億2800万円)、最低はわずか1.1万元(約14万円)だった。

 年度報告書によると、上場企業のうち高級管理職の年収が高いのは民生銀行、金融持ち株会社の中国平安と不動産開発大手の万科企業だった。個人では中国平安の馬明哲(ま めいてつ)社長が987万元(約1億2800万円)で最高額だった。

 馬氏の年俸は2007年には6600万元(約8億6000万円)に上ったものの、2008年は海外投資の失敗でゼロに。昨年の約1000万元という年収は前の年の倍で、同社の24%増という営業成績を遥かに上回るものだ。

 高級管理職の高年収が注目を集める一方で、泣きたくなるような年収の高級管理職もいる。その多くは機械設備や製造業、塗料製造業などの上場企業だ。特に年収が低かったのは時代科技、ST金馬、ST黒化で、中でも時代科技の年収は3人合わせてもやっと3.2万元(約42万円)。一人当たりは平均1.1万元(約14万円)、月々に計算すると1000元(約1300円)にも満たなかった。これは他の地域の最低賃金よりも低いものだった。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる