クーポン共同購入の業界2位のリビングソーシャル(Living Social)が、新たに4億ドル(約340億円)を調達することを発表した。アマゾンから1億7500万ドル(約150億円)を調達したばかりで、矢継ぎ早の資金調達で、首位グルーポンを追う。
創業者のティム・オショーネシーCEOは「新たな顧客を開拓していきたい」としている。出資者は発表されていない。同社は現在、1日に1人という割合で採用をしているそうで、営業力の強化に充てると思われる。
同社は創業は2007年とグルーポンよりも1年早く、あらかじめ定めた購入者数が集まらなくても落札するというところが、グルーポンの取引とは大きく異なるところ。
グルーポン社の昨年の収益は7億6000万ドル、リビング・ソーシャルが5億ドルの収益をあげて、猛追しているというのが米国のクーポン共同購入事業の勢力図(数字はいずれも推計)。
昨年暮れに、アマゾンから1億7500万ドルの出資を受け、さらに4億ドルの出資を受けたことによって、グルーポンにどこまで追撃できるか。業界では、大きなニュースとして受け止められている。