“Congratulations!” で始まるメールを、昨朝ハーバード大学から受け取りました。
長女の桜宛てに、待望の1通!
……とはいえ桜はまだ16歳。
当然ながら、学部の合格通知ではありません。
ハーバード大学が毎年開催する、ハイスクール生対象のSSPと呼ばれるプログラムの合格通知です。
謂わばサマースクール、けれど侮るなかれ。
出願するには、既定のアプリケーションフォームの他に、以下の書類を揃えて提出する必要があります。
・ TOEFL iBT のスコア証明書
・ 成績証明書
・ 自分が英文で書いた過去のワーク(担当教師の採点付きのもの)
・ 学校からの推薦状
それらを提出後、数週間の選考を経て、先のメールを受け取る運びとなりました。
しかもこのサマースクール、最終週にはバッチリ試験が課されるので、そう甘くはありません。
でもその厳しさを乗り越えれば、引き換えに、本番の大学入試のとき助けになるカレッジクレジットがもらえます。
合格通知をいただき、晴れて桜はこの夏8週間ほど、ハーバード大学の寮に入って学部生にサポートしてもらいながら、『大学って、どんなところ?』を実際に体験してまいります。
参加できるのは、10~12年生(長女は最年少学年)。世界中から集まった同年代と共に、どんな夏を過ごすのか、親の私までワクワクします。
ふと、桜を連れて昨夏ボストンまで、ハーバード大学を見学しに出掛けた時の光景が頭に浮かびました。
ハーバード大学には、キャンパス内に据えられた創始者ジョン・ハーバードの銅像の足をなでると受かる、という有名なジンクスがあります。
それにあやかろうとしたら、次から次へツアー客が押し寄せ入り込めません。
「わ、混んでる!」 あわてて列の最後尾をさがす私に、桜は、「ママ大丈夫、像は逃げないわ。いつか必ず触れるから」と言い、少し離れた場所に立って、おっとり傍観しています。
しばらくすると、言葉通り列が途切れ、桜は銅像の両足を、ゆっくり思う存分なでて大満足。
その様子を見て、他人に流されず自分のペースを守り落ち着いて好機を待つ姿勢を、彼女に教えられたような気がしました。
SSPに参加したからといって、2年後に控えた大学入試本番の結果が保障されるわけではありません。
しかし、桜にとっては、16歳でハーバード大学からいただいた『Congratulations!』が、今後へ向けての大きな励みになってくれるのではないかと期待しています。