外資系金融「ハゲタカ」の幹部来日の真相
「今、逃げた奴は二度とゴールドマンの敷居をまたぐんじゃない」
東京・六本木ヒルズのオフィスに、来日した米金融大手ゴールドマンサックス(GS)の幹部の声が鳴り響いた。
3月11日に発生した東日本大震災、さらには福島第一原子力発電所の事故で日本にオフィスを構える外資系金融業からは離脱者が多く出ていた。そんな状況を見かねた本国は、幹部や、中には社長が直々に来日し、社員を叱咤激励したり、ねぎらったり。しかし、本当の目的は別のところにあったようだ?
ジェイミー・ダイモンCEO
出席者によると、日本の皆さんの頑張りが必要だ、という短いスピーチをして、社員は大喜びだったという。その後のパーティーでは、社長が直々に、酒樽を割って、社員に日本酒を振る舞い、さらに、写真撮影では、女性社員だけでなく、男性社員からもモテモテだったという。日本人、外国人ともに社員の士気が高まったのは言うまでもない。
一方で、恐怖に駆られて東京を離れた社員は、やはりクビになっていると聞く。大量離脱者が出る前にトップが来日した効果は、計り知れないくらい大きかった。
そして、もうひとつの目的も果たしたようだ。