外資系金融「ハゲタカ」幹部来日の真相

抜かりのない『ハゲタカ』


GSのロイド・ブランクファインCEO
 関係者は「金融業界では東京よりも香港、シンガポールなどへ流れていく社員は多かったのは事実です」という。

 実際には地震の発生する以前から社員の「東京離れ」という現実はあったようだ。さらに別の関係者は「(幹部の来日は)当局との関係を緊密にするためです。『外資はどうせ東京を離れるんだろう』くらいに当局には思われています。だから、こういう時こそ、当局との関係を大切にしないといけないと考えているのです」という。

 金融当局にアピール、そして、社員を激励。まさに幹部が次々と来日した背景には、そうしたことがあったからだ。

 こうした来日のタイミングが絶妙すぎるのも、いわゆる「ハゲタカ」たちなのだ。やはり、こんな時でも抜かりはない。

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