伊大手自動車メーカー、フィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は18日、高級自動車フェラーリの新規株式公開(IPO)を言及し、上場すれば73億ドル(約6000億円)以上になる見通しを示した。マルキオンネ氏がブルームバーグのインタビューにこたえたもの。
マルキオンネ氏は、フェラーリについて「いつでも神聖なブランドだと思っているし、いつでも上場可能だ。しかし、上々の予定ははい」とした。
フェラーリ、クライスラー。フィアットグループの今後の世界戦略の2つのキーワードでもあるが、クライスラーの過半数を握るための資金をどうするか、という点で同社のトロフィー資産であるフェラーリのIPOがいつも引き合いに出されるという具合だ。
ただし、マルキオンネ氏は「資金は十分にある」としており、フェラーリ新規上場の可能性は薄いという。
マルキオンネ氏は73億ドルという試算をしたが、アナリスト予想などを上回っている。