パルコが森とイオンに睨まれて社長退任

 パルコが、大株主の森トラストと、イオンによる経営陣交代の要求を受け入れ、平野秀一社長を退任させ、後任には牧山浩三取締役専務執行役を昇格させることがわかった、と一部で報道された。パルコは報道を否定している。

 従来からの大株主であった不動産大手の森トラストに、このほど新たに大株主となった小売業大手のイオンの保有比率は合わせて45%以上となり、報道の通りの決定であればパルコ側が折れる形で戦いを避けたという見方ができる。

 5月の株主総会では、この2社が共闘することを約束しており、パルコ側は、大株主2社の提示内容には反対していたというが、譲歩せざるをえなかったようだ。

 パルコはセゾングループから現在は森トラストが筆頭株主。森が出資比率引き上げを要求したがパルコ側は拒否していた。今年に入り、イオンがファッション販売などで業務提携を求めて株主となっていた。

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