米CEOの年俸、23%増の平均9.5億円

 米労働総同盟産別会議(AFL-CIO)は19日、2010年の米国企業の最高経営責任者(CEO)の年俸調査「EXECUTIVE PAYWATCH」を発表した。平均年俸は、前年より23%増加した約1140万ドル(約9億4400万円)で、米国の労働者の平均年収の約342倍だった。

 同調査は、スタンダード&プアーズ社の「S&P500種株価指数」に掲載された企業のうち、299社のCEOの年俸を調べたもの。CEOの昨年の年俸合計は34億ドルで、最高年俸はバイアコムCEOのフィリップ・ドーマン氏の8451万5308ドル(約69億6400万円)だった。

 CEOと労働者の年収の差は、1980年当時は約42倍だったが、現在は342倍に拡大した。これについて、AFL-CIOのリチャード・トルムカ議長は「CEOと労働者の賃金格差は、驚くほどのレベルに成長し続けていた」とコメントしている。

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