5ツ星ホテルの穴場は世界遺産の見どころ宝庫

 世田谷区の半分という大きさに、世界遺産があり(見どころは史跡22、広場8も)、5ツ星ホテルが、日本より割安なアジアの穴場とは……?

 答えはマカオ。マカオ半島の「マカオ歴史市街地区」では、世界遺産を歩いて回れるように道路標識が整備されています。ポルトガルの統治下にあった雰囲気と中国のエネルギッシュな生活感が混ざったエキゾチックな街並み。西洋と東洋の交易中継地だったマカオは、今も暮らしの息づく街中に、世界遺産が保存されています。また、夜ともなれば美しくライトアップされて、建物も昼間とはまた別の表情を見せるので、夕食の後にそぞろ歩くのもなかなか楽しいものです。


セナド広場:世界遺産「マカオ歴史市街地区」巡りはここからが歩きやすい

聖ローレンス教会:マカオで最も古い教会の一つ。昔は海に面していたそう

鄭家屋敷:19世紀にマカオの中国建築が西洋建築の手法を取り入れた例

 さて、好対照ともいえるのが、マカオ半島から橋を渡ったタイパ島と南にあるコロアン島の間を埋め立てて出来た「コタイ地区」。5ツ星のホテルが林立し、そして今もまだまだ増え続けている発展中のエリアです。客室数が何千室というメガリゾートもありますが、なかでも優雅なたたずまいを見せるのが、「フォーシーズンズ・ホテル・マカオ」。

フォーシーズンズ・ホテル・マカオ

 建築家はポルトガル人で、ベージュを基調にした上品なコロニアル調のエントランスやロビースペースに中国の家具が不思議とマッチします。年中泳げる温水を含むプールが5つ、横になれるロングチェアにテレビを備えたカバナも13あって、ゆったりとリゾートらしい過ごし方もできます。

広々としたプール

 ホテル内には、スパ、ミシュランで2ツ星を取ったチャイニーズの「紫逸軒」などがあり、高級ブランドが並ぶDFS、シルク・ドゥ・ソレイユのシアターにも棟続きとなります。最大で大人2人+子供で泊まれる46平米のデラックスルームが、日~木まで正規料金3100HK$とかなり割安感があります。

 また、ショーシアターやカジノ、ショッピングモール、3つのホテルなどが集まる複合施設が「シティ・オブ・ドリームズ」。そのなかにある「グランド・ハイアット・マカオ」は、モダンでシンプルなデザイン。スタイリッシュな感じが際立ちます。ゲストルーム9つのカテゴリーのトップである、チェアマン・スイーツは275平米。リビング・ダイニング・キッチン・バーに専用ジム室まであります。コタイ地区を一望する眺めでパーティルームとしても広々使えて、1泊約3万HKドル。クラブラウンジが利用できて52平米のクラブデラックスはツイン1988HKドルとかなりお手頃。


グランド・ハイアット・マカオ:チェアマンスイーツのリビングとダイニング

専用のジム室

 ホテル内にはスパ、プール、北京ダック専用オーブンを備えた「BEIJING KITCHEN」などのレストランがあります。シティ・オブ・ドリームズ内には、DFSやエンターテイメントのシアターも2つ、2~12歳の子供を預かって遊ばせてくれる「キッズ・シティ」があるのも親子連れに便利。これだけ周辺に施設が揃っていて、このクラスのホテル宿泊料金としては、リーズナブルだと思います。

 マカオの夜といえばカジノ(実は24時間営業ですが)のイメージがあるかもしれませんが、エンターテイメントショーやグルメなど遊びの選択肢は豊富。次回は、世界最大級の水を使ったショー、その規模や舞台演出に私も目を見張った「THE HOUSE of DANCING WATER 」やマカオのグルメを紹介しようと思います。
(ホテルリストをはじめ世界遺産などの観光情報は、マカオ観光局公式サイトを参照。http://www.macautourism.jp/)

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