上海モーターショーの一コマ。大勢の人だかり
ができたランボルギーニのブース
都市別にみると、千万富豪の数が最も多いのは北京で17万人。さらに資産総額が1億ドル以上(約80億円)の富豪が約1万人いた。続いて広東省が第2位で千万富豪が15.7万人、億万富豪が9000人。第3位が上海で、千万富豪が13.2万人、億万富豪が7800人で、上位3都市で全体の半分近くを占めた。
報告書では、中国で富豪が急増している主な原因として、2010年GDPが10.3%と高い成長率になったことや、不動産、特に高級不動産の価格が大幅に伸びたことなどをあげた。例えば上海の高級マンションの価格は昨年、21%上昇している。
ちなみに、全国の富豪の平均年齢は39歳で、男女比は7:3。平均して3.3台の自家用車と3.7本の腕時計を持っていて、年間休暇の平均は15日。旅行やゴルフ、読書が趣味で、60%が禁煙をしていた。またワインやウイスキーなどを好む人が多かった。
こうした富豪の急増に対して、一部のメディアでは「不動産価格の上昇が、脂肪でぶよぶよの太っちょ(富豪)をどんどん生み出している」と伝えるなど、やや批判的な報道が見られた。