ソニー大賀典雄氏が81歳で死去

 ソニー相談役の大賀典雄氏(おおが・のりお)が、多臓器不全のため23日に亡くなった。81歳だった。葬儀は近親者のみの密葬で、後日、社葬を行う予定。

 大賀氏は、東京芸術大音楽学部在学中から井深大、盛田昭夫の両氏にその才能を見込まれ、東京通信工業(現ソニー)と嘱託契約を結び、ベルリン留学後の1959年に入社。以降はソニーを世界のブランドに飛躍させた。

 CDなどの開発する技術者としての一面、さらには、ソフト事業へと新展開を行う経営者として万能ぶりを発揮した。68年にはCBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)を設立し、93年にはソニー・コンピュータエンタテインメントを設立した。

 ソニー会長兼CEOのハワード・ストリンガー氏は「大賀さんは、私が入社した1997年当時、会長兼CEOとして第一線でご活躍でした。ソニーにおける偉大なお仕事の数々はかねてより聞き及んでいましたので、そのもとで働けることを光栄に思いました。これまでの日本企業が成し遂げられなかったハードとソフトの両事業の経営に着目し、そして実際に成功に導いた類稀な経営者でした。ここに、ご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします」とコメントした。

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