偏差値30から、年収3000万円を実現するには【5】

 発売5カ月で8万部を突破した「バカでも年収1000万円」(ダイヤモンド社)の著者、アライブ取締役の伊藤喜之氏は、自らを“バカリーマン日本代表”と呼ぶ。偏差値30、学歴やスキルがなくても、年収1000万円を実現させた伊藤氏の、おバカでも年収3000万円も夢ではない「バカ6大奥義」、そして奥義が生まれたユニークな過程を紹介する。

奥義3 「弱点レーダーチャート」を使って、どんな大物もやっつける


伊藤喜之氏
 これは人脈形成の奥義です。人から好かれるということは、相手に媚びを売ることじゃなく、相手の弱点を補うことが重要だと思うのです。例えば、プロ野球選手に向かって、「野球大好きです」と話し合っても終始相手から「へぇ〜」「そうなんですね〜」と、野球の裏話を聞くだけですが、野球選手とiPhoneアプリの使い方を話したらどうなるでしょうか?

 僕は専門家じゃないですが、仕事で毎日iPhoneアプリを使っている。その便利な使い方を伝えるだけで相手からは「ありがとう」と言われ、もしかしたら「今度ウチの試合見に来て下さいよ」といってチケットをもらえるかもしれません。こうやって人脈が増えていくことに気がついたんです。相手の弱点を見つけ補うことができれば、喜んで貰うことができる。要は「相手が欲しがっているもの」を提供して、「捨てられない存在」になることです。

 では、実際に相手の弱点を知るにはどうしたらいいか? それは相手の話をよく聞くしかありませんが、その際に大切なことは「8:2」の割合で人の話を聞くということ。そして、相手と話す時は、できるだけ相手が得意なジャンル、専門領域の話ばかりにならないようにする、というのが僕の鉄則です。

 ただでさえおバカな僕が、自分よりスキルや経験値がある人と話をするとき、相手の得意な領域の話題では、到底太刀打ち出来ません。なので、なるべく自分が詳しいテーマを中心に話すようにしています。自分が得意なテーマに持ち込めば、当然会話の主導権はこちら。立場や評価も上がり、相手に自分を印象付けることができるんです。

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