偏差値30から、年収3000万円を実現するには【5】

奥義4 99%の人がやらない「人に貸しを貯金」する技術

 東京に引っ越して来たのは3年前ですが、すぐにカルチャーショックを受けました。若手経営者が集まる会に参加してみんなの話に耳を傾けてみると、投資とかお金の話ばかりなんですね。まず、率直に「こいつらすごい」と思いました。不動産や株、FXなど自分にはわからないことを話している。

 投資についてはまったくわからなかったので「株って一体何をやるんですか?」と聞いたんですよ。儲かりそうな会社の株を買って、儲かりそうなときに株を売ると言われましたが、そもそもビジネスのことなんてわからないのに、どの会社が伸びるなんてどうやってわかるんだ? と。

 不動産だって東京に出てきたばかりで、渋谷区も千代田区もわからないし、業界知識も先見性も自分にはまったくないから、投資や不動産はやっても絶対失敗すると思いました。FXは文字を見ただけで難しそうなので質問もしませんでした。

 でも銀行に貯金というのも、利息は少ないし、当たり前すぎる。何かいい方法はないかと考えたのが「人に貸しを貯金」でした。株や不動産はわからないけれど、「人」については、こいつ出世しそうとか、この上司は仕事ができるなど、何となくだけどわかりました。だったら人に投資できないかと考えたわけです。

 ただ本人に直接お金を渡すわけにはいかないので、人に投資も無理かなと思ったんですが、そうだ、誕生日がある!と思い立ったんです。どうせ銀行に預けても増えないのだから、人にプレゼントをして喜んでもらった方が、返ってくるものがなくてもいいかなと。

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