28日未明、FRB議長会見デビュー

 米連邦準備制度理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長が日本時間の28日未明に、初の定例記者会見を行う。しかし、すでに市場は議長の考え方を織り込んでいるためにあまり影響はないのではとみる向きもある。

 欧州や日本のように、定例記者会見は行ってこなかったFRBのバーナンキ議長。政策内容を自らの口から伝えることで、政治干渉を防ぐという狙いもある。だが、QE2を協力に推進してきた議長が、QE3に対する姿勢はすでに市場では織り込まれている感さえある。

 ただし、今回は記者会見という点で、事前原稿はない。そのためFRBの職員は準備対応に追われたというが、どんな質問が飛び出すのかわからない。ちなみに、トンデモない質問が飛んで来るかもしれない。議長もトンデモない失言をしない可能性もなくもない。そんな発言でも、市場は一時的に変な動きをすることがある。

 初めてだけに、何が起きるのかわからないのが今回。もちろん「利上げタイミング」などの基本となる質問に、どう答えるのか。政府、関係者、投資家らの衆目が一点に注がれる。

 定例会見をこれから年4回行うことになる。また、FOMCの声明文の発表が1時間以上早くなる。


ベン・バーナンキ議長

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる