30代で貯金1億円の猛者も!? 東京電力社員のフトコロ事情

企業年金は月額40万円以上

 東電では、退職者を対象にしたセミナーを毎年行っているそうだ。そこで参加者たちは公的年金の少なさに唖然とし、企業年金の多さにビックリするのだという。

 内部資料によると、同社の企業年金は月額40万円だというのだ。公的年金の倍以上だから、社員が驚くのも当然だ。東電に入って良かったと実感し、晴々として会社を去っていくのだ。


 ただし、日本航空(JAL)の経営破たんでもヤリ玉に挙げられたように、福島第一原子力発電所の事故の補償に関して、今後はこの企業年金が問題となってくる可能性はなくもない。

 そんな東電も2000年以降は、人口の減少やグローバル競争に身を置くことになった。個別の賃金は低下傾向にあり、労働組合は賞与の改善を申し入れてきたというが、役員のみならず、全社員が給与の減額を飲まずにはいられなくなってしまった。

 東電さえも経営危機という今の世の中、一生安泰という勤務先はないのだ。

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