自分のことが好きだ
2009年、あるテレビ番組で司会者が「今の90年代生まれの若者は甘やかされて育った人が多い」と批判めいた口調で話したが、これに対し李CEOは「甘やかされることは悪いことではない。私はとても自分のことが好きだ」と応えている。
しばしばネット上で自分の名前を検索することもあるという。
大学在学中を知る人は李CEOについて、あまり目立たなく印象に残らない人だったとした上で、唯一突出していたこととして「彼は常に自分は何をするべきかを分かっていた」と話す。アメリカで修士を終えた後、彼は博士課程に進む道を捨て、ウォールストリートやシリコンバレーでビジネスを学ぶ。さらに1999年末、李青年は中国に帰国し起業。その選択のすべてが正しかったことは、今確かに証明されているところだ。
同じくアメリカを目指した同世代のIT起業家と違い、李青年はアメリカ社会に深く入り込み、ネット産業を熟知した。これが現在、百度のDNAとなっていて、他のIT企業との大きな差を生み出しているといえる。
今後は、海外事業への拡大も視野に展開していくという李CEO。「10年後には世界中で百度の名を知らぬ人のないほどのブランドとして確立したい」とさらに大きな夢を語っている。