指に母の形見、頭に祖母のティアラ

 英ウィリアム王子(28)と、ケイト・ミドルトンさん(29)の挙式が日本時間の29日夜に、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた。

 ケイトさんは今後は、正式名の「キャサリン妃」と呼ばれることになる。セント・アンドリュース大学で2人が初めて出会ってから10年、やっとこの日をもって、英王室に迎え入れられることになった。時間がかかったのは、王子の母である故ダイアナ妃が王室になじめなかったことが、トラウマとしてあったと言われる。

 王子は、そうした苦い経験を教訓にして、ケイトさんが王室に入るまでの時間をかけたという。

 アレキサンダー・マックイーンの華やかな白色とクリーム色のドレスに多くの人が目を奪われたのだが、この日ケイトさんの頭に載っていたティアラこそが、王室に受け入れられたことを示している。これは、カルティエ製で、エリザベス女王が18歳時にプレゼントされたというもの。ウィリアム王子を自らの後継者とまで可愛がる女王にも認められたことを意味しているかのようだ。

 指にはダイアナ妃の形見である指輪、そして頭には女王のティアラ。それは王室の期待の表れではないだろうか。

 米CNNによれば、8000人の報道陣が詰めかけ、世界中で約20億人が動画やテレビで、ロイヤルウエディングの模様を見守ったという。


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