次世代エネルギー開発にも投資し関心を示している、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が3日、米ニューヨークで行われた「ワイアード・ビジネス・カンファレンス」に出席し、原子力発電の効用について肯定的に語った。
フォーチュン誌によると、ゲイツ氏は福島第一原発の原子炉については「潜水艦用に開発された物。古い世代の原子炉は早く引退させて次世代の物が必要だ」と指摘した。
東日本大震災で福島第一原発で事故が発生したことにより、世界的にも新規の原子炉開発に「待った」のムードが漂い始めた現在。全体に日本の原発政策に批判になりがちで、原発に対して肯定的な発言はしにくい中でのスピーチだった。
ゲイツ氏自身は原子力のみならず、環境エネルギーなどの開発にも熱心だが「環境エネルギーだけでは安定して賄いきれない。今後新興国を含めた経済成長を支えていく上で、安定したエネルギー供給できなければならない。さらには、コスト面、環境を含めた安全面の問題もクリアーしていかなくてはならない」という意見を述べた。
ゲイツ氏は、次世代原子力発電の開発にも共同出資を行っている。
ビル・ゲイツ氏