米証券大手ゴールドマンサックスの神童トレーダー、ジャン・シュラメク氏(24)が、退社したと、一部で報道されている。
シュラメク氏は一昨年の22歳時に、英フィナンシャルニュースが選ぶ「ANNUAN LIST OF THE TOP100 RISING STARS」に史上最年少で名前が入った神童。FXトレーダーとして天才的な才能を見込まれて、ゴールドマン入り。しかし、わずか2年で退社ということは同社にとって、大きな損失になる。
チェコ出身で、ケンブリッジ大、ロンドンスクールオブエコノミクスを飛び級で卒業し、学生時代には投資クラブを設立し、その名はシティーの金融街にすでにとどろいていた。そして各社のインターンでも驚異的な成績をマークしたそうで、激しい争奪戦の末にゴールドマンサックス入りした。
これだけでも十分に天才なのだが、実はハンドボール強豪国チェコにとっても大切な選手なのだ。エースとして期待されている選手でもあり、来年のロンドン五輪でメダル獲得のためには、なくてはならない選手なのだ。神童と呼ばれる所以はここにある。
トレードはいつでもできる。しかし、五輪は4年に1度しかない。どちらに重きを置くか。それが後者だと考えるのは自然だろう。
ただ、本人とゴールドマンは正式な声明は出していない。ゆかしメディアはシュラメク氏に回答を求めたが、返答はなかった。
ゴールドマンサックス本社