5日のNY商品取引所の銀先物市場は続落し、7月限月物は前日比3.148ドル安の1オンス=36.24ドルで取引を終えた。同取引所は4月29日に次いで5月2日にも証拠金比率を引き上げたことで、投資妙味が薄れ、投資家は「銀バブル」の完全終了を確認したようだ。
今年に入ってから約2倍に上昇し、4月の終わりに1オンス=50ドルに到達していた銀先物。取引所による「横やり」であっけなく、歴史的なバブルは終わりそうだ。
昨年から金が急騰した際に、まだ割安のポジションにあった銀の購入を勧める声は大物投資家の間からは出ていた。ジム・ロジャーズ氏、エリック・スプロット氏ら。
だが、銀は工業用需要の大幅な増加が現状では見込まれていないために、やはり、取引所の措置による買いマインドの低下は避けられそうにない。