独自動車大手オペル創業家出身の著名カメラマン、ガンター・サックスさんが7日、スイスのシャレーで亡くなった。78歳。自宅から遺書が見つかり、警察は自殺と断定した。世紀のプレイボーイとしても知られ、豪快で洒落たクドき方は有名で生涯3度の結婚をした。
AFPによると、遺書は遺族を通じてスイスの地元紙に公開されたといい、近年は病気療養中だったという。1976年からはスイスの市民権を取得し、スイスの高級シャレーで過ごすことが多かったという。
サックスさんはオペル創業家の裕福な家庭に生まれ、カメラマン、映像作家、実業家として多方面にわたって大活躍した。さらに、その名前を知らしめたのはライフスタイル。仏の高級リゾート地サントロペなどの社交界では、常に主役だったといい、甘いルックスからも多くの女性から注目を集めたという。
イランの故ソラヤ元王妃と交際、女優アンマリー・ファーレさんと結婚するも3年で死別。そして、次いで女優ブリジット・バルドーさんと再婚するも3年で離婚し、その後はスウェーデンの元モデルと結婚した。これまでに3人の子供をもうけている。
今でも語り継がれるのはブリジット・バルドーさんへのアプローチ。バルドーさんの自宅までヘリを飛ばして、その上空からありったけのバラの花束を降らせたこともあった。
華々しすぎた世紀のプレイボーイも、長引く病気に耐え切ることはできなかった。
ガンター・サックスさんとブリジット・バルドーさん