朝は新しいことを始めるのにいい時間
「起きた時からトップスピードで仕事をしています。朝は一番生産的な時間。寝ている間に脳は記憶を整理しています。夢を見るのも記憶の整理。朝起きたときは、記憶の整理ができた後で、脳が整理整頓されている状態なので、新しいことを始めるには非常にいい時間なんです」
英語の学習にはストレスを感じないことが大切という茂木氏は、心理学者のチクセントミハイの提唱した「フローの状態」を朝に作って、この状態で学習すると、よりよい効果が生まれると語った。
「集中しているけどリラックスして時間を意識しない“フローの状態”が一番脳にとってはいい状態で、最高のパフォーマンスを発揮できる。英語学習でもそこまでの域になれればいいと思います。フローは、自分のスキルレベルと課題が一致しているときに生まれます。ストレスを感じるのが一番ダメで、今の英語力だとあんな所まで行けないと思うのがいけない。今の自分の英語力なりにフロー状態を再現できるのがベストで、スキルが上がれば課題も上げるという形ならばより効率的に学習できると思います」
続けて「朝、フロー状態を作っておくと、脳の活動レベルが上がるので、1日中いい影響を与える。朝は昼や夜の時間帯と違い急な変更が少ないし、効率的に勉強できるので、ルーティンとして自分を鍛えるには非常にいい時間なんです」とした。