来年の米大統領選に出馬の意欲を示していた、米国の不動産王ドナルド・トランプ氏(64)が16日、出馬しない意向を明らかにした。今年に入ってから支持率が急落しており、勝算なしと見たのか、早くも撤退することになった。
昨年、トランプ氏はTVで「冗談ではない。人生で初めて真剣に考えている」と宣言した。そして、今回もTVで「最も大切なものはビジネスだ」と事実上の撤退を宣言した。
資産4000億円以上の大富豪で、共和党から出馬意向を示し当初は高い支持率を集めたが、オバマ大統領の出生をつついたり、世論調査で人気が低落するなど、勝ち目なしと判断したと見られる。
ドナルド・トランプ氏。右はミスUSAのリマ・ファキさん