福島原発、海水注入中断は誰の指示かわからず終い

 福島第一原発の事故で1号機の原子炉に海水を注入するのを中断した件で、政府、原子力安全委員会、東京電力によって三者三様の意見が出ているが、議事録やメモがないために、混乱がまだまだ収まらない。

◆20日 3月12日の午後午後8時20分から海水注入とされていたが、実際には政府の指示を待つために約1時間中断していてことが後になって東電側が発表した資料などで明らかになった。

◆21日 政府が止めたという論調となったところで、細野豪志首相補佐官が、原子力安全委員会の斑目委員長が「再臨界の可能性がある」と進言して止めたと明かした。

◆22日 しかし、斑目氏は発言を否定し「可能性がゼロではない」と訂正するように求め、これが認められた。

◆23日 菅直人首相は衆院東日本大震災復興特別委員会で、「わたしが止めたことはまったくない」と真っ向から否定した。海水注入の事実は報告がなかったために、知らなかったとしている。

 責任のなすりつけ合いは延々と終わりそうにない。

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