世界最大級のFXヘッジファンド会社「Ikos」の設立者エレナ・アンブローシャドゥ氏(Elena Ambrosiadou)に解雇された社員が英国の裁判所に不当だとして損害賠償を求める訴えを起こしていたことがわかった。また、法廷の証言では、社員を解雇するために『女スパイ』を雇っていたという証言も飛び出した。
昨年30.5%の年率リターンをあげた「Ikos FX Fund」は、世界で4位に入るファンド。エレナ氏の夫で共同創業者であった夫のマーティン・カウアード氏の運用能力を見限るや、夫が休暇中に解雇し、また夫の部署の社員を複数人クビにしたのだという。
その中の一人の社員が裁判を起こしたもので、このたび英高等裁判所で重大な証言をしていた。
英フィナンシャルタイムズなどによると、高度に訓練された女スパイで、名前をローラ・マリア・ヴァン・エグモンドと呼ばれているそうだ。元社員の生活に入り込んで様々な工作をしたそうだ。
そして、英高等裁判所は、エレナ氏がスパイを使ったということを事実認定し、元社員に損害賠償を支払うように言い渡した。
仕事のためなら夫とその部下たちを容赦なく切った豪傑女社長。ミソをつけた格好だが、こんなこと程度でひるむ人間ではないだろう。
エレナ・アンブローシャドウ氏