最後の仕手筋と言われた相場師、西田晴夫氏がなくなっていたことがわかった。60歳だった。月刊FACTAによると、3月に亡くなり、投資家仲間らの世話で大阪の墓地に葬られたのだという。
2007年に大阪地検特捜部に西田氏は相場操縦のため逮捕された。当時、事件を取材していた全国紙記者によると、証券口座を他人名義のものを使ったり、自分が手を出さないなど、なかなか尻尾を出さないことで捜査関係者が参っていたそうだ。
西田氏は実はプロの相場師になる前は、大阪府守口市の市役所職員だった。しかも、月給よりもはるかに株で稼ぐ金額の方が多かったのだそうだ。
アイビーダイワ、シルバー精工、YOZANなど手掛けた銘柄は高騰し、「西田銘柄」などと呼ばれてきた。
逮捕時には大きく騒がれて各メディアに取り上げられた西田氏。しかし、現在はほとんどのメディアに取り上げられることもなくなった。すでに、仕手株どころか日本の市場そのものが人気が低下し閑散としている。
しかし、現在は皮肉なことに、相場では西田氏の死を弔うかのように? アイビーダイワに短期の資金が向かって急騰している。