経済産業省原子力安全・保安院は25日、東京電力の福島第一原発の放射線業務従事者の線量限度を超える被ばくに関して、厳重注意を行った。
この結果、放射線業務従事者の管理について、次の2点で注意義務を怠っていたという。
1=福島第一原発の免震重要棟は、空気中の放射性物質の濃度が防護マスクを着用しなければならない水準だったが、着用されなかった。
2=女性職員5人が、放射線業務従事者の指定を受けないまま、放射線管理が必要な区域に勤務していたこと。うち2人は公衆の線量限度を超えていた。
また、それらを踏まえて、放射線管理を行う要員の人員確保を行い、1人1台線量計を携帯させることなど7項目で改善指示を出した。
福島第一原発で従事する作業員(東京電力撮影)