林原グループの太陽殖産が会社更生法

 林原グループの資産管理会社「太陽殖産」(本社・岡山市、資本金2400万円)は25日、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日、更生手続き開始決定を受けた、と帝国データバンクが発表した。負債総額は約417億円5800万円。

 太陽殖産は、1946年(昭和21年)に林原と経営者一族の所有する不動産の管理運用を目的に設立された。オフィスビル、店舗、林原モータープールなどの賃貸管理を主体とするほか、グループ会社を対象とする保険代理業、リース事業、パンフレット・インテリアのデザインなども手掛け、2010年10月期の売上高は約10億2500万円を計上していた。

 しかし、グループの過大な投資、借入金負担があったこと、さらには過去の不適切な経理処理が明らかになり、グループ会社の林原本体など3社が、経営再建中である。

 太陽殖産は当初は、資産超過にあり通常営業が可能と見られていた。だが、更生会社3社の再建計画の中で、同時に処理を進めるのが適切と判断されて今回の措置となった。

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