全財産130億円を捨てて駆け落ちの中国富豪

駆け落ち前日に漢詩「駆け落ちの歌」まで投稿

　突然の駆け落ち宣言は関係者も意表を突かれたようだ。万通地産の共同創始者のひとり潘石屹（はん　せききつ）氏さえ、王氏と連絡がつかず、中国版ツイッターのなかで呼びかけをしているようなありさまだった。

　業界では“文化人”として知られた王氏。漢詩にも造詣が深く、突然の駆け落ち宣言の前日『駆け落ちの歌』という詩をツイッター上に掲載している。その内容は「人の上に積もった功名を最も恨む。誰が金銀の山が万代も伝わるところを見ようか？　昔から最も貴いものは愛情だ！」といったもの。王氏と相手の女性の携帯はつながらないままだという。

　こうした王氏の駆け落ち宣言に、ネット上では「愛情を信じられるようになった」など“喝采”を送る人もいたが、多くの人が「彼には妻がおり、責任逃避だ」「年齢不相応」と厳しいコメントを寄せた。また「駆け落ちは、実際には2人が会社を新しく起こすためのパフォーマンスに過ぎない」との意見も出た。だが、2人を知る人たちは、「彼らは愛情を利用するような人ではない」と話す。

　一方の王氏は“駆け落ち”後も書き込みだけは続けている。